第5回 医療に強くなるケアマネレベルアップ講座

令和5年5月17日
 

1.開会の挨拶
 大阪介護支援専門員協会大正区支部 藤山信子 副支部長

2.講義
  テーマ:「A C P ってなぁに?」
  講師:エキスパートナース訪問看護ステーション
      横山秀美 看護師

「人生会議」とも言われ一般に知られるようになったACP ですが、独居高齢者の増加 している中、いざという時に誰が本人の意向を伝えるのか、倫理的判断も必要で、救 急対応の場面では本人の意向を推測できる情報が必要とされています。

大阪府は、ACP を担う人材を増やす取り組みを始めています。
延命治療の意向を示したAD(アドバンス・ディレクティブ)の進化形がACP(アドバン ス・ケア・プランニング)です。ACP は、その人らしい生き方を支える事であり、単に死に方を選択するものではありません。その人の暮らしの全体像を、支援する人全員が共有し、目標を明確化する事です。そのためには、十分な話し合いが必要です。しかし、話し合いのきっかけがない、死を想像することへの恐怖、必要性を感じない等の理由で、ACP の実践は難しい状況があります。

ACP の実践するにあたり、専用シートやツールを使用すると、話し合いがしやすくなると同時に目標が明確化されます。
 ◇ツール
   「もしバナゲーム」
   「私の夢カルタ」
 ◇シート
   「私の生き方手帳」
   「人生会議の記録」(大阪府)
   「浪速区版ACP(人生会議)もしものときのメッセージ」(浪速区)
ACP を進めるにあたり、話し合いの中で対象者の気持ちが変化する事もあります。答えが決められない場面もあります。性急に答えを求めるのではなく、共感していく中で徐々に形作っていく能力も支援者には大切です。


3.大正区医師会在宅医療介護連携相談支援室より

最近、病院での死亡者数は低下し、施設や在宅での死亡者数が増加傾向にあります。今回、いろいろなツールが紹介されましたが、その中の「もしばなゲーム」を事業所やデイサービスで使ってみたいというご希望がありましたら、相談支援室までお声掛けください。

大正区在宅医療・介護連携相談支援室 山本 美幸