第15回 在宅医療推進情報交換会を開催いたしました
令和5年6月14日
 

 今回は、新型コロナ対応が緩和される中、各参加施設の状況やトピックス等の報告、病院と在宅機関との連携についてディスカッションを行いました。

1,各病院からの状況報告、トピックス
各病院共に、新型コロナ患者の受け入れは継続中で、救急の受け入れや入退院連携への取り組みが徐々に元の状態に戻りつつあります。大正病院からは、コロナ禍で停滞していた緩和ケア患者の受け入れを今後積極的に進める事や済生会泉尾病院から末期癌や褥瘡等で、退院後に認定看護師が訪問する事が可能であり、訪問看護ステーション等から依頼があれば対応すると話がありました。また、緊急入院受け入れについては、病歴、既往歴、家族歴に加え、ACPの情報があれば対応がしやすいとの意見もありました。
トピックスでは、済生会泉尾病院の認知症予防事業として『認知症予防塾』の取り組みが紹介されました。予防塾は大正区民を対象に地域包括やオレンジチーム等、地域と連携を図りながら認知症の予防教育を進め、対象者の意識向上を図っていること、回を重ねる毎に参加者の認知症予防意識が高まる声が上がっていると発表がありました。
『認知症予防塾』の申し込みは済生会泉尾病院新館2階受付にて行っています。

2.大正区在宅医療介護連携相談支援室よりの情報提供
大正区内の24診療所に実施した在宅医療についてのアンケート結果と大阪府・市と大正区の死亡者数の推移と死亡場所について発表
在宅医療については、実施診療所数と訪問患者数共に増加傾向で、訪問看護STとの連携も増加していました。死者数は病院では減少し施設や在宅は増加傾向の状況でした。

3.診療所の状況について
各診療所共に外来の新型コロナ患者数が続いている事、新型コロナ患者入院必要時の病院との連携はスムーズな状況にあると話がありました。

4.訪問看護ST状況報告
区内5カ所の訪問看護ステーションの参加があり、全参加施設24時間対応で土日祝日についても、看取りや医療処置の必要な患者の訪問には対応可能でした。
エキスパートナース訪問看護STより、大阪府のACP人材育成研修を年2回(8月19日、10月14日)開催のお知らせがあり、病院、クリニック、施設の看護師の参加を呼び掛けた。

5.その他
大正あんしんネットが大正区内で更に広がり連携がスムーズになるよう今後も広げていくことについて意見交換されました。

大正区在宅医療・介護連携相談支援室 山本 美幸